乙川祭礼 殿海道山

役職紹介
Position

各山それぞれ役職に違いがあり年齢構成も違います。私たち殿海道山は四役(中老古役、中老新役、車掌古役、車掌新役)と言われる車掌新役(38歳)から道具締(50歳)までの同級生で各役職を勤めます。 その後推薦方式で一般的に2名が保存委員へ入りその他の同級生はそこで役割を終えます。 その後代表者1名が山取締を1年、以降任期1年で副組長、組長とあがり氏子総代へとなります。氏子総代が終わると評議員に入り73歳まで務める事になっています。 最近は中老以下の人手不足で年齢に満たなくても役員を務めてもらういわゆる『繰上げ』をしています。また一部補佐として後輩の役割の補佐的な事をしながら今日までなんとか維持しています。

山本

その年最大のスポンサー、最上位に位置付けられる特別名誉職。祭礼神事に参列する。 自宅には幟旗が立てられ、提灯・紅白幕等で装飾される。御状目録送の儀や御幣納めの儀が自宅で行われる。 祭礼初日には早朝に自宅に山車を横付けし、そこで最後の山飾し祭りが始まる。

先山本

前年度の山本を務めた人。

評議員

山車及び関係設備の保存計画、山会計報告、主要役員人事の等、山車組の運営に関する重要事項の審議を行う。

氏子総代

祭礼神事の殿海道山の代表者。神社での行事などの運営執行を行う。

組長

山車組の代表者。山車組の運営の統括責任者。

副組長

組長を補佐し、組長事故あるときは職務を代行する。

山取締(やまとりしまり)

山車運行に関する業務を取締まる。 祭礼前の準備で道路使用許可書申請の提出、迂回案内看板の設置、山車運行中及び八幡社坂上げ時の安全警備員の配置決め、安全委員・車掌への電線等検尺指示など多岐に渡る。 祭礼当日は警備本部を担当する。八幡社坂上げの際、各山車の紹介又三番叟・からくり奉納時、説明紹介を担当する。

会計

山車組運営の事務方責任者として、山会計の決算・祭典費管理・諸経費の支出、財産管理、会議議事録の作成、古資料・記録類の保存など行う。

保存委員

文化財たる山車の保存にあたる。山車の組立・解体・修理を行うほか備品・小道具の充足を行う。又、山車保存の知識・技術ならびに祭事に関する礼式・作法を伝承する。

道具締(どうぐしまり)

(49歳、50歳)

山車組の法被類をはじめ、引綱、ハンド綱、提灯、その他の小道具類の管理および山車の組立・解体・飾り付けを行う。

追綱(おいづな)

(46歳、47歳)

保存委員に協力し山車の組立・解体、山車運行中の追綱及び前綱の操作などを行う。

安全委員

(43歳、44歳)

山車運行に関し、公衆及び参加者の安全確保を行う。

中老行司

赤法被(41歳、40歳)

祭礼行事全般の責任者として進行にあたる中心的な役割。 その年の寄付や祭典費取りまとめを行い、山車運行を総括する。また、神事に参加し山車組諸儀式を仕切る。

車掌

(39歳、38歳)

山車運行時の山車の運転手に当たる役割。若衆へ指示を出して山車の舵を切って山車をぶつけないように細心の注意が必要。また、山本の家の幟旗設置で伝統的に車掌が執り仕切る事になっている。

若衆

(18歳から)

18歳を超えた若者6人〜8人で後ろ梶を任される役割 祭礼当日山車を後ろから見て右側の先端を坂上げの時に守り切ると『一番梶』として認められ、乙川イチの美女を嫁にもらえると言う言い伝えがあるほど

囃子方

(小学生から)

囃子を文化財として伝承する役割。山車の運行は囃子がつかないと動かないと言われるほど重要な文化 小学生から大人までいて、脈々と演目を伝えている 演目は多岐に渡り四山でもそれぞれ『調子』があり特徴的である